祝リメイク決定!スクエア伝説のRPG『ライブ・ア・ライブ』について解説

ライブアライブ ゲーム

発売から二十数年経った現在も根強い人気を誇り、長年リメイクが望まれてきたRPG『ライブ・ア・ライブ』。

その熱望されたリメイク版が、2022年7月22日発売予定であることが発表された。

この記事ではその『ライブ・ア・ライブ』の魅力について解説する。

7人の主人公と7つのシナリオ

『ライブ・ア・ライブ』の大きな特徴は、7つの独立したシナリオを自由に選択して遊ぶことができる点だ。

主人公そして時代・場所の異なる7つの舞台を好きな順番でプレイでき、7つ全てをクリアすると新たなシナリオが遊べるようになる。

各編によってシステムも異なっており、例えば原始編の主人公ポゴはYボタンを使用して周囲の臭いを嗅ぎ、その漂う匂いで敵を探し当て、近未来編の主人公アキラはYボタンでテレパシー能力を使い、他のキャラクターの心の声を聴くことができる
また、現代編はフィールドが存在せず戦闘のみで構成されており、ストⅡなどの格闘ゲームのように、6人の対戦相手から任意に敵を選択し、1対1のバトルで順番に倒していくという形式になっており、SF編では逆に戦闘がボス戦(及びゲーム内ゲーム『キャプテンスクウェア』)のみとなっており、アドベンチャーゲームに近い内容となっている。

本作は小学館との共同企画になっており、各編の主人公はそれぞれ異なる漫画家によってデザインされている。

原始編:小林よしのり(「東大一直線」「おぼっちゃまくん」「ゴーマニズム宣言」等)
幕末編:青山剛昌(「まじっく快斗」「YAIBA」「名探偵コナン」等)
功夫編:藤原芳秀 (「拳児」「JESUS」「闇のイージス」等)
西部編:石渡治(「B・B」「LOVe」「パスポートブルー」等)
現代編:皆川亮二 (「スプリガン」「ARMS」「D-LIVE!!」等)
近未来編:島本和彦(「炎の転校生」「吼えろペン」「アオイホノオ」等)
SF編:田村由美 (「巴がゆく!」「BASARA」「龍三郎シリーズ」等)

物語を彩る音楽

『ライブ・ア・ライブ』の魅力の少なくない部分を占めるのがBGMだ。

特に各編の最終ボスとの戦闘の際に流れる「MEGALOMANIA」は、戦闘に入る直前のイベントと合わせて印象に残りやすいこともあり、非常に人気の高い曲だ。
また、時代や舞台を対象にしたオムニバス形式のシナリオに合わせて音楽もそこに適した形になるよう、幕末篇は和楽器サウンド西部編は口笛サウンド功夫編は中国風サウンドといった形式を取っている。

『ライブ・ア・ライブ』の音楽を担当した下村陽子氏がカプコン在籍時代にストⅡのBGMを担当していたこともあり、格ゲー風の現代編のBGMはセルフパロディのようになっている

数々の印象的なセリフ

『ライブ・ア・ライブ』には印象に残る台詞が多く、ネット上で有名なものもある。

ここではそのいくつかを紹介する。

※ストーリーのネタバレを含むので注意

「ざけんなよ…そんなカッコにならなくてもな…一つにはなれんだよ!なあ…そうだろ 松ッ!!」

近未来編ラストバトル突入直前の主人公アキラのセリフ。

液化・一体化による世界の救済」という目的のため、2000人もの罪のない人間を液体化し、それを吸収した隠呼(インコ)大仏像と呼ばれる巨大な像を媒体として 御出居(おでお)と呼ばれる存在を召喚する敵幹部。
アキラの兄貴分の無法松は、隠呼大仏に唯一対抗できる巨大ブリキ大王を動かすために精神力を上げようとして、マタンゴという薬物を大量摂取して息絶える。

無法松の死の直前の心をテレパシーで読み取り、その想いを受け取ったアキラが敵幹部に対して放った言葉。

「この俺の怒りがッ!てめえをブッつぶす!!」

現代編の主人公高原の言葉であり、こちらもラストバトル突入直前のセリフ。

最終ボスのオブライトはそれまで高原が戦ってきた格闘家たちを次々と殺害し、 とどめを刺さなかった高原を「ぬるい」と一蹴し彼らを罵倒する。
それに対する高原の返答であり、全文は以下の通り。

「てめえ・・・てめえのやってる事は 格闘技じゃない・・・ただの殺戮だッ!
ナムキャットの足技・・・グレート・エイジャの飛び技
ハンの関節技・・・ジャッキーの力・・・
モーガンのパワー・・・森部のじーさんの奥技が!
そして・・・この俺の怒りがッ!てめえをブッつぶす!!」

ジャッキーの「」とモーガンの「パワー」が被っていることがしばしばネタにされる。

また、ボスのオブライトは森部との戦闘で習得できる「通打」(または「浴びせ蹴り」)と高原が最初から覚えている回復技「気合ため」だけで勝てるため、
「森部のじーさんの奥技・・・森部のじーさんの奥技・・・森部のじーさんの奥技・・・
森部のじーさんの奥技・・・森部のじーさんの奥技・・・森部のじーさんの奥技が!
そして・・・このおれの気合いがッ!てめえをブッつぶす!!」
という改変ネタも存在する。

「まだ わからんか‥‥ 心じゃよッ!」

功夫編の主人公である心山拳老師のセリフ。

後に弟子になるユンの強さを評した言葉。

当初ユンはならず者の言いなりになってスリを行っていたが、スリを止めるためにならず者に抵抗した。

自分より力の強いものに立ち向かうユンの心の強さを讃えた名言。

「あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーッ!!!!」

中世編の最終戦闘直前に主人公の友人であったストレイボウが、主人公オルステッドに対して言い放ったセリフ。

オルステッドとの長い付き合いで蓄積された劣等感や、武闘大会で敗北して王女アリシアを奪われた事への悔しさを吐露した最後にこの言葉を叫んだ。

最初から倒すべき敵がいるのではなく、主人公の存在が敵を生み出したと語るストレイボウの言葉は、ステレオタイプなRPGに対するカウンターである中世編あるいは『ライブ・ア・ライブ』というゲーム全体を象徴している

最後に

リメイク版『ライブ・ア・ライブ』のグラフィックは、同じスクウェア・エニックスから発売された『オクトパストラベラー』や『トライアングルストラテジー』でも採用されたHD-2Dで表現される。
トレイラー映像を見ると、元のドット絵の雰囲気を残しながら、最新のエフェクト技術による演出が取り入れられていることが分かる。

近未来編のキャラクターデザインを担当した漫画家の島本和彦先生や音楽を担当した作曲家の下村陽子氏など、『ライブ・ア・ライブ』に関わった色々な人が、今回のリメイク発表に喜びの声を上げている。

ライブ・ア・ライブ公式サイト https://www.jp.square-enix.com/lal/

コメント

タイトルとURLをコピーしました