GLAYのメンバー4人が各公演ごとにプロデューサーを務め、自身が作曲を手がけた楽曲のみで構成したセットリストをもとに4ヶ月連続で配信ライブを行った企画『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK』。
3月のTAKUROプロデュースによる公演から始まり、4月にHISASHI、5月にJIROがそれぞれプロデューサーを担当。
そして6月26日(土)に本企画を締めくくるボーカルTERUプロデュースの『LIVE at HOME Vol.6』が配信された。
本公演はJIROプロデュースの第3弾公演に続き、6月18日(金)にビルボード東京ライブにて有観客で行なわれた公演を収録したもの。
この記事では、配信で公演を視聴した感想を書いていく。
『LIVE at HOME Vol.6』ライブレポート
開演時間になるとフォーマルな白いジャケットを着たメンバーが登場。
Twitterでのコメントで気づいたが、白い衣装は2014年の『GLAY EXPO』を思わせる。
ドラムTOSHIにキーボード村山☆潤、そしてストリングスカルテットをサポートに迎え、前回の配信ライブと同じ王道的な編成。
1曲目は11thアルバム『JUSTICE』収録の「傷だらけの太陽」。ストリングスを加えた特別なアレンジで演奏された。
続く2曲目はTERUがタンバリンを手に取り「BLAST」を披露。
そして3曲目は、GLAY50枚目のシングルで2014年の『GLAY EXPO』のテーマソング「BLEEZE 」。白い衣装と相まって東北でのライブが思い出された。CDに収録されたものと比べて落ち着いたアレンジになっていたのは、『LIVE at HOME』のコンセプトに合わせたものと思われる。
曲が終わると「皆さんお久しぶりです。元気してました?」とTERUが問いかけ、「なかなか思うように活動できない時期ですけど、こうやって動くことによってみんなとずっと繋がっているような感覚や喜びを感じさせてもらっています。」とファンへの感謝を語った。
「この曲を選んだから晴れたのかな?」という声と共に「空が青空であるために」を演奏。太陽に照らされた青空の下にいるかのような作品に合わせた演出も。
その後赤いスポットが村山☆潤に当てられ、鍵盤ソロを披露。続けて「I will〜」が演奏された。
一度暗転した後、雨が降りしきる音からスタートしたのは「RainbirD」。15周年記念のベストアルバムに書き下ろしで収録された曲で、これまであまり聴いていなかったが、今回の配信ライブで好きになった曲だ。
続いてステージ背景の黒いカーテンが開いていき、メンバーの後方に東京の街が広がり「COLORS」が始まる。最後に生で見たGLAYのメットライフドームでのライブを思い出し、また生のライブが見れることを望む気持ちを強くした。
その後「the other end of the globe」、そしてTERUプロデュースのセットリストでの定番のイメージが強い「週末のBaby talk」を披露。
そしてラストナンバーは、「YOUR SONG」。この曲もメットライフドームのライブを思い出す作品だ。未来に向かう明るいメッセージを観客に届け、TERUの「サンキュー! 愛してるぜ!」という言葉とともにGLAYはステージをあとにした。
最後に
3月から始まった連続配信企画もついに終わりを迎えた。
コロナウイルス感染拡大により、ミュージシャンやバンドは活動に大きな制限を受けることになった。
GLAYも予定していたライブを中止するなど大きな打撃を受けることになったが、ネット配信などを活用して音楽を発信することを止めることはしなかった。
今回の4ヶ月連続配信企画は、コロナ禍においても活動を継続してきたGLAYの一つの集大成だったと思う。
コロナ禍という逆境を新たな挑戦のきっかけとしたGLAYの、今後の活動が期待される。
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