【ライブレポート】GLAYによる“エンターテイメントの逆襲”始動

glay エンタメの逆襲 音楽

昨日3月27日にGLAYの4カ月連続配信ライブ企画『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK』の初日公演が各プラットフォームで展開された。
自分もリアルタイムで配信を観ていたので、そのライブレポートを書いていく。

『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK』とは

『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK』は各公演ごとに、メンバー4人がそれぞれプロデュースを担当し、自身が手がけた楽曲のみで構成したセットリストをもとにライブを展開する企画。

3月1日に活動スタートムービーがYoutubeで公開。

その中で、
●20年前のアルバムのリマスター盤『ONE LOVE Anthology』のリリース
●昨年末に行われたライブ『GLAY DEMOCRACY 25TH “HOTEL GLAY GRAND FINALE” in SAITAMA SUPER ARENA』の映像化
●16枚目となるアルバムのリリース
などの告知とともに、各メンバープロデュースによるライブの4ヶ月連続配信が発表された。

第1回の公演はTAKUROプロデュースの「魁☆照男達(シャイニングメン)」。

公式HPによると、“生のバンド演奏と、実験的な技術を取り入れた映像演出による、これまでに見たことのない新感覚のライブ”とのこと。

公演日までには、同じ映像に異なるメンバーがアテレコを行った第二弾から第四弾の活動開始ムービーも公開された。

第一弾映像はお笑いコンビ『チョコレートプラネット』
第二弾映像はYouTuber『パパラピーズ』
第三弾映像は声優『杉田智和氏』
そしてトリを飾る第四弾映像ではGLAYメンバー本人がアテレコを担当

『魁☆照男達』ライブレポート

3月27日19時に開始された『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK 魁☆照男達』の配信。

1曲目はインディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録の「KISSIN’ NOISE」。

初っ端から意外性のある選曲で、すでにテンションはMAXに!

円形のステージを自由に使いながら演奏する姿をカメラはゆっくりと追いかけ、画面にはサウンドに合わせてノイズ混じりのエフェクトがかかる。

配信ライブならではのカメラワークと映像演出で視覚的にも楽しませてくれる。

その後「WET DREAM」、「誘惑」、「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」と続き、「このセットリストで生のライブをやってくれ!」と心の中で叫ぶ。

5曲目は1stアルバム『SPEED POP』収録の「LOVE SLAVE」、そして続く6曲目は完全に初めて聴く曲。

新曲かとも思ったがどことなく90年代のXぽいようにも感じる。

配信終了後に分かったことだが、このライブのグッズのTシャツがセットリストのネタバレになっていて、それによるとこの曲は「Angelus」という曲らしい。

インディーズ時代のデモテープ『Angelus Bell』に収録された作品のようだ。

すごくいい曲でとても気に入ったので、今回のライブのアレンジでぜひ音源化をしてほしい。
マジでお願いします

7曲目はライブの定番「彼女の“Modern…”」、8曲目は「HIT THE WORLD CHART!」。

「HIT THE WORLD CHART!」はTAKUROプロデュースのセットリストでの定番というイメージがあるので、この曲を聴いて改めて今回のライブがTAKUROプロデュースであることを実感した。

そして9曲目は今回のライブタイトルの元となった「SHINING MAN」。

TBSの『音楽の日』でも披露されたようだが、自分は番組を観ていなかったので今回初めて聴いた。

うん、変な曲だな。

変な曲だけど、「よーい、どん」は面白いしライブ向きの曲かもしれないと思った。

曲の途中ではミラーボールが天井近くまで上がり、ミラーボールを頭にしたボディがCGで描かれ“SHINING MAN”が画面に登場。ビートに合わせてその体が揺れるという配信ライブならではの演出も。

そして10曲目・ラストナンバーは、HISASHIのギターリフで幕を開ける「TILL KINGDOM COME」。

高速で回るミラーボールが流星のような景色を会場に作り、その中で力強く歌い上げるTERU、その横で向かい合ってギターを奏でるTAKUROとHISASHI、そしてJIROがTOSHIと向かい合ってリズムを刻む。

曲のクライマックスでTERUの「最後はギターバンドらしいことを」というMCから、HISASHIとTAKUROのギターバトルが展開され、最後はTERUの伸びやかなシャウトでライブが終了。

ライブ終了後には、バックヤードに向かうメンバーの姿が画面に映された。

最後に企画第2弾であるHISASHIプロデュース「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK RESONANCE vol.3」の開催を予告して配信を締めくくった。

“ニューノーマル”なライブの楽しみ方

今回のライブに先立って、GLAYの公式ツイッターアカウント(@glay_official)では、“ニューノーマル”な配信ライブの楽しみ方を募集していた。

ライブごとに違うテーマで募集するようで、3月のテーマは「配信ライブの楽しみ方(シチュエーション)」。

ライブ終了後には、配信ライブに参加した人たちが画像付きでそれぞれの楽しみ方を紹介していた。

またこんな感想も。

それぞれ自分の環境に応じた方法で楽しめることがオンラインライブの良さだが、その異なるライブ体験をネットを通じて共有できるのもオンラインならではだと感じた。

自分はツイッターで「#GLAY_TESB」のハッシュタグで検索して、他の人の感想を見ながらライブを観ていたが、これもオンラインならではの楽しみ方だと思った。

最後に

今回のライブを通して、オンラインライブが単なるリアルの代替手段ではなく、オンラインならではの楽しみ方ができるものに変わりつつあると実感した。

コロナ禍という危機に直面して、逆境を糧に“エンターテイメント”が新しい形に進化しているのだろうと思う。

そしてそれがGLAYの掲げる「エンターテイメントの逆襲」の意味なのだろう。

GLAYの4ヶ月に渡る配信ライブではその進化の過程を見ることができるのではないか、そして4回の配信ライブを終えた後には今とは違った景色が見えるのではないか、そんな予兆を感じさせられるライブだった。

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