【初音ミク】ウクライナ情勢に感じたことを歌にした【ボカロ】

音楽

3月21日初音ミクのオリジナル曲「祈り」のMVをYoutubeで公開しました。

本作品は現在のウクライナ 情勢について感じたことを初音ミクの歌で表現したもの。

恥ずかしながらウクライナ についてはこれまでほとんど何も知らず、ロシアのウクライナ侵攻があってから、ウクライナの歴史やロシアとの関係、現在の国際社会での立ち位置を調べて初めてウクライナ のことを知った。

歌詞は基本的に戦争に巻き込まれた人たちが早く日常を取り戻すことを祈る内容になっているが、ウクライナ について調べた内容も盛り込んでいる。

ウクライナの歴史

ウクライナはその起源であるキエフ大公国がモンゴル帝国の来襲を受けて崩壊して以降、長い間周辺の国々の支配下・影響下に置かれ、1991年のソ連崩壊によってようやく独立を果たした。

ソ連構成国時代には、国の農業政策によってホロドモールと呼ばれる大飢饉が発生した。

ソ連にとってウクライナから収穫される小麦の輸出は貴重な外貨獲得手段であったため、国民が食糧不足に陥っても農作物が輸出に回され続け、そのことによって大勢の国民が餓死することになった(その数は数百万人から数千万人と言われている)。

ウクライナは広大で肥沃な黒土と豊富な水資源を持つ農業生産に適した土地だが、ソ連時代はその恵みを国民が享受することができなかった。

現在のウクライナの国家としての目標の一つは、こうした悲劇を再び引き起こさないために、独立を維持していくことだと感じ、そのことを歌詞の内容に盛り込んだ。

親欧米派と親ロシア派の対立

ウクライナは地理的にヨーロッパとロシアに挟まれた緩衝地帯になっていて、歴史的に大国同士の駆け引きに翻弄されてきた。

1991年の独立後も、政権は常にヨーロッパの援助を受けるかロシアの援助を受けるかの二択で揺れてきた。

大統領選では親欧米派と親ロシア派が対立しており、現在は親欧米派のゼレンスキー氏が大統領に就任しているが、以前は親ロシア派の人物が大統領だったこともある。

親ロシア派が多いウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州は、それぞれ「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」として2014年に独立を宣言しているが、ウクライナ 政府は独立を認めていない(国連加盟国でこの2州を国家として承認しているのはロシアのみ)。

ウクライナ国内における親欧米派と親ロシア派の対立についても歌詞の中に盛り込んだ。

参考資料

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